「Back to Home」(nida’s newsletter- no.67-より)

*こちらの記事は 2018.04.27配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.67-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。


先日ね,新宿の大きなビルでトイレに行って,洗面所で手を洗っていたときのこと。

ふと顔を上げて鏡を見ると,隣の女性の顔が目に入り,内心思わず「おおぅ!」と。

アイシャドウがね,尋常じゃなく濃くて大量でね(笑)
まぶたに青いドームが…

わたしは教員時代お化粧をしていたときもアイシャドウって何年も使ってようやくなくなる程度でしたが,

この人は3ヶ月もつかどうか…て感じでした。


あの,もちろんメイクの良し悪しとかの話じゃないんですよ(笑)


ただね,わたし,こういうことがあると,すぐこう思っちゃうわけです。


この人がこんなに濃ゆ~くメイクをするのはなんでだろう?

その背景にある原因,心理って何だろう?って。


基本的にね,女性がこうやってメイクや服装など外側を固めようとするときって,

自分をよく見せたいからですよね。


逆に言えば,根本的に,内側に不安があるからなのではないでしょうか。

それを隠したかったりするからなのではないでしょうか。


男性の,妙に先が細くて長くてとんがって上向きになっている革靴とかもそうなのかもしれませんねえ(笑)


あ,繰り返し言いますけど,その良し悪しの話をしているわけじゃないんですよ。


そうじゃなくて,

内側に不安があるのは,むしろ当然だと思うのです。


だって,こんなに比較・競争社会ですからね。


そりゃあ,安心できないでしょ。


他の人よりも劣って見えたら困る…

お金がなかったらどうしよう…

怒られないようにしないと…


そんな考え事と不安の連続の中で生きて来ているのですから。


で,その不安や心配を,まずは外のもので埋めようとします。

外見だったり,所有物だったり,パートナーだったり…


でも,外側のものはすべて不安定です。変化する。いずれなくなる。

そうです。

依存した分,また不安になる,というわけです。


じゃあ,どうやったら本当に安心できるんでしょうか?

外側の何かでは満たされないわけですから,

当然,内に向かう必要が出て来ます。


悟った人ってね,わたし,完全に安心している人だと思うのです。


「自信がある」とかいうことじゃなくて,

どこにいようと何をしていようと,ただ自身の内なるhomeに常にいるから,

不安になりようがないんじゃないかなあと。


でも,それは一部の特別な人たちのhomeなんかじゃありません。


だって,彼らは,誰しも,そう,あなたも同じですよ,とおっしゃっています。


本当は最初から満たされているのですよ,homeはいつも共にあるのですよ,と。


だから,

わたしたちは何かに「なる」必要なんてないし,

どこかへ行く必要もないんですよ,と。


不安から,モリモリにアイシャドウを塗らなくってもいいんです。

(塗りたかったら塗ったらいいんですよ,もちろん。)


そのように,わたしたちの内なるhomeの存在を確信をもって示し,

そこで心の底から安心して安らぐことができるように

帰り道を示してくれているものこそ

ヨガだと思うのです。

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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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