「Prithvi ~地~」(nida’s newsletter no.3 より)

こちらの記事は,2017/02/03 nida’s newsletter 〜 living in the moment -no.3-〜より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。

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そう,そろそろ戻らないとね,五大元素!(笑)

今回は五大元素のうちの一つ,「地」(サンスクリット語:Prithvi)の話を。

yogaやアーユルヴェーダには,世界のすべては,地・水・火・風・空 5つの元素から成り立っているという根本的な考えがあります。

あ,以前からしつこく申し上げていますが(笑)…
純粋な実物を想定するんじゃなくて,その「質」(quality)を見ることがポイントでして。

じゃあ,「地」の質ってどんなものでしょう?
考えてみてください。

たとえば…「地」には,ほかの元素に比べて,

 ・動かない,安定している
 ・かたい
 ・重い
 ・乾いている
 ・粗大
 ・密度が高い

…などの特徴がありますよね。

この「地」の質って,すごく大事だなぁと,
いや,まさにこれが根本だよなぁと,わたしは,日々生きていて痛感しています。

と同時に,いまの日本に生きているわたしたちって,総じてこの「地」が弱い傾向があるんじゃないかなあとも思うんです。

それって,本当に「地」から離れていることとも関連が深い気がしています。

わたしたちは実際に土を踏んでない。触っていない。
アスファルトでも固められた都会に住んでいると特に,土を踏むことがない。
いつも靴を履いていて,(特に今の季節は)室内でも靴下という人も多いでしょう。
裸足で地を踏みしめることなんて全然ない。

…なーんて考えていたら,思い出しました。
『天空の城ラピュタ』のクライマックスシーンでシータが叫ぶことば。

「ラピュタがなぜ滅びたのか、私よくわかる。ゴンドアの谷の詩にあるもの。
”土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう”
どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。」

わたしたちは,本来の在り方からズレた「土から離れた」生活をしていることを改めて思い出させられるのです。

わたし自身,もっと「地」の比重を上げたいな~と感じています。

都会での不自然なくらしに加え,自身の性質として,「火」が強く、知性・ことばに頼りがち。

それは,「悪い」わけじゃありません。
自身の「長所」とでもいうべき特徴であるとも思うのです。

ただ同時に,もう少しことばを少なく,ただどっしりと在る,という「地」の質ももっと上げて行きたいとも思います。

「地」を上げるのには,瞑想や,ゆっくりと動くことなどももちろんいいですね。

それから,わたしはいつも,友人のNaoちゃんが作った天然石のアクセサリーをしているのですが,こういう石のような「地」の性質を象徴するものを身につけたり,身近におくのも一つの手とされます。

タイのトレーニングで,私の先生が,「地」の象徴として水晶を神棚に置いていたのを思い出します。
(でも,あくまでも象徴ですから!石自体は何もしてくれませんから(笑))

あとは,イメージすることってすごくパワフルだと思います。
自身をどっしりとした山のようにイメージして立ってみる,とか(「タダーサナ」ってまさに「山のポーズ」ですね)。

というわけで,クラスでは,
身体の中の「地」のエリア=足~脚にフォーカスして,足の裏から根をどっしりと張り,そこから「地」のエネルギーを吸い上げ,またエネルギーをお返ししたりするつもりで動いてみたりしました。
あるいは,横たわって,自分自身も大きな山の一部であるようにイメージしてもらったり。
その中で,それぞれにどんな感覚・気づきがあったでしょうか?

わたしたちはみなそれぞれ五大元素のユニークな比率で成り立っています。
そこには良し悪しも優劣もありません。

でも,自分の中で何かバランスの悪さを感じるときには,必要な元素を意識してみる。
そして,その力を借りてみる。

「地」の力、その安定感,力強さ,穏やかさ。

わたしたちは全て同じ本質から成り立っているんです。
感謝をもって臨むのならば,きっと力を貸してもらえますから。

yogaやアーユルヴェーダの知恵は深遠です。

あ,これまでの五大元素のお話はこちらへどうぞ~↓

Jala

Akash

Agni

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nida’s newsletter 〜 living in the moment 〜より一部抜粋です。
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