この一瞬!(nida’s newsletter- no.39-より)

*こちらの記事は 2017.10.13配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.39-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。


最近,ご縁を招く「プロセス」はランダムでコントロール不能のようでも,

「結果」はそうじゃないのかもしれない…とも思ったり。


わたしたちの直感や無意識は,

プロセスはわからなくても,結果をどこかで見抜いているのかもしれない。


わたしたちの直感や無意識って,

予言者みたい,未来を知っているのかも,と。

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9月のロンドン滞在時に,

2年前にバリでティーチャートレーニングで学んだ恩師,

超ベテランアヌサラヨガティーチャー Bridgetのレギュラークラスに参加しました。


Bridgetは,先日ご主人が他界されたばかりで,

一ヶ月ほどクラスをお休みされていました。


今回のわたしの滞在中,

彼女のレギュラークラスに参加できる機会は一回きり。


当日まで,本当にクラスに戻っていらっしゃるのか,

確実なことがわからないくらいだったのですが…


ラッキーなことに,久しぶりの復帰された最初のクラスを

トレーニングを一緒に受けた仲間とマットを並べて受けることができました。


その日のBridgetのクラスは,特に美しかった。


そのクラスの中で,彼女は何度も

「この瞬間!(This moment!)」と。

「この瞬間こそが完璧!(This moment is perfect!)」と。


いつも通りポーズ練習はしっかりキツくて,

クラスの最中,我々は汗だくなんですけどね(笑)


Bridgetは大ベテランですから,インストラクションは滞りないわけですが…

何ていうんでしょう,

彼女と同様,ヨガとともに生き,長く病いと向き合われたご主人の死を経たばかりの

ちょっと触れたらパンッと弾けそうな彼女の深い悲しみが

クラスの間中,どこかでずっと伝わってきました。


でも,同時に,その深い悲しみの中にあっても,

ヨガへの大きな情熱と,生徒への深い愛情と長年培ったすばらしい知恵と経験を

惜しみなく出し尽くしてティーチングに没頭する彼女の姿は,

まさに「ヨガティーチャー」でした。


それは,自身の使命を果たすということを

今ここで実際に自分のいのちを燃やして示しているようでした。


消えていった いのち と

今自分と自分の目の前にいる生徒たちの中で灯っている いのち…

限りある いのち への深い愛に溢れていました。


クラスの最後に,両手を広げて天を仰ぐように見上げながら

「この瞬間!Jaya! Jaya! この瞬間が完璧なの!」と,

今この瞬間ここに在ることへの深い愛,好奇心,喜び,切なさ,幸せ…

それらを全身で表現するBridgetの姿を見て,

わたしたちにも自然に涙がこみ上げてきました。


こうして思い出して書いている今も,

あの時のBridgetの姿を思い出すと涙が溢れてきます。

そして,彼女のことを,彼女に学べていることを,心から誇りに感じます。


このnewsletterのタイトルも”living in the moment”です。

だって,わたしたちは,過去も未来も生きられないのですから。


わたしたちが生きられるのはいつも今ここ,この瞬間だけ。


そして,この瞬間,すべてがパーフェクトです。