つくる こと ① 料理

基本的に,いまのわたしの生活においてはいわゆる「仕事」と「趣味」が

ほぼ完全に一致しているため,24時間「私事(シゴト)」をしている

ようなものなんですが…

 
あえて,yoga以外(?)にいますごく楽しんでいることを挙げるとすれば,

料理かな〜と思います。

 

(8月から本格スタートするkula cafeの先行実験で、7/10にはわたしがランチを作りました。メインはベジおからドライカレ〜ナイフとフォーク)

 
わたし,もともと本当に料理大嫌いで…

小さいころ,お手伝いするように言われたりするじゃないですか。

めっちゃくちゃイヤでした(笑)

面倒くさくて、全然やらなくて,母はいつも呆れていました(笑)

 
必要にかられて(?)料理を始めたのは20代半ばから。

何せそれまで全然やってなかったから,とにかくレシピ見て,分量通りつくって…

 
でも,やっぱり面倒くさいし,なんかイマイチ〜みたいな(笑)

でも,近所の外食も何だか飽きる…と思って,

 
1年ちょっとかな〜,お料理教室も通いましたね。

ほら,ちょっとおしゃれな,ガラス張りの駅近スクール,あるでしょ?(笑)

それもあってまあそこそこ慣れて。

あと,煮物とか炒め物とか,家でくり返しつくっていたものがようやく

レシピ見ないでつくれるくらいになって。

 
でも,まだ「楽しく」はなかったかな〜…


(同じく今月つくった自家製ジンジャーシロップ。生徒さんが撮ってくださった写真。)

 
それが、30代に入ってから食に対する関心が劇的に変わったんですよね。

年をとると自然にそうなるんですかね(笑)

いや,それだけじゃないですよね,あとは恋とかですかね うふふ

 
それから少しずつ,食べものだけでなく、料理についての考え方も実践も変わって行ったんです。

(食についてはまた,近日中に別に書きますね。)

 
いまわたしは,基本的にはベジタリアンなんですが,

(最近少しだけ再び魚介類を食べ始めたところ。もともとそんなにストイック
にはやっていませんが。)

それも大きい。

そして,この2年の中でビンボウしたことも大きい(笑)

…といった理由で外食は難しいから,だいたいつくるわけです。

 
そのうちに,気づいたら特にこの1年でいよいよ「楽しい」に至っていました


(リンゴ・レーズン・サツマイモの米粉パウンドケーキ。)

 
なんでやっと楽しくなったんだろう?食べるのが好きなのはもともとなのに(笑)

yogaを始めてから,「すべてのことに意味がある」という確信が強まる一方で。

だから,こうやって料理を「せざるを得ない」状況にも意味がある,ということにもまったく疑いがないです。

だから,いつも開き直っていられる。

 
まず、このスタート地点はかなり効いてると思います。

そうやってpositiveに取り組んでいたら,変化は向こうから自然にやってきた気がします。

 
自分の食への関心や志向に合わせて納得できる食材,好きな食材を選んで,

好きなように,思いついたままに,つくる。

 
こうやって好きにつくって食べられるって,なんて幸せなんだろう,

なんて楽しいんだろう,って。

この自由!

このcreativity(創造性)!

そして,その成果をおいしく食べられる幸せ!

おいしいと食べてもらえる喜び!

 
そう,それはまさに,nidaのリノベーションを手がけてくれた建築家の友人,

中西道也くんが作業しながらいつも強調していた,つくる ことの大切さ,おもしろさ,そのもの。

「みんな,つくる ことをしていない。お金を払って既製品を 買う だけ。

だから,いろんなことが見えてない,わからない。いまの人にはもっとつくる 経験が必要だ。」

 
こう語る中西くんは,手のこんだ作業を約3ヶ月間続け,nidaをつくりあげてくれました。

(nidaのリノベーションについても近くまた別に書きますね〜)

 
わたしは,面倒くさがりで,いわゆるセンスのカケラもなく,全然つくって来なかった人間です。

料理をすることも,絵を描いたりすることも,自由に文章を書くことも,踊ったりすることも…

ほとんど何もつくって来なかったんです。

つくるのが「面倒くさい」。「上手」につくれないのがイヤ。

 
…で,つくらないから,当然手際も悪いままだし,センスも磨かれない(笑)

(…いや,笑えないですな)

…そのくり返しで来ました。

 
でも,必要にかられてでも,開き直ってちょっとずつつくってみると,自分の中で何かが変わってく。

つくるものも変わる。料理はおいしくなる。楽しくなる。

そして,ちょっとずつ見えてくる。

つくることは,きっとわたしたち人間の「根本的欲求」なんだろう,ということが。

 
「上手」にできなくてもいい。

他の人の評価も関係ない。

わたしはわたしの好きなものを食べたいからわたしの好きなようにつくってるだけ。

 
自由につくったらいい。

タイミングがきたときにつくったらいい。

一度歯車が回り出したら,徐々に何かが,そして、すべてが変わってくから。

 
いまは、ていねいに、のcayocoさんら友人や外出先のごはんからインスピレーションをもらったり、

新鮮な食材を見て直感的に浮かんだものをつくってみたり、

つくり方のよくわからないものはクックパッド先生にお聞きして(笑)ヒントをいただき、あとはテキトーにアレンジしてつくるとたいてい何とかなっています。

 
もちろん、他の人にとっておいしいかはわからないし「もっとこうするといいな」は常にありますけど、

それもまた楽しい。

 
ちなみに、こうやって料理をすることも、わたしにとってはyogaの延長でもあります。

健康な身体を維持することはもちろん、すべて、そのときできる最善を尽くし、

楽しんで取り組む練習だと思うので。

だから、24時間「私事」(笑)

 
そんなこんなで、つくる こと,わたしのようなズボラさんでも,ようやく楽しくなってきたようです

 
Hari om