サントーシャ(samtosha)=知足

わたしはかつて,むっっちゃくちゃたくさんグチを言っておりました。

他人のことはもちろ組織や「世の中」など,あらゆるものについて。

もちろん,自分自身についても例外ではありませんでした。

そして,グチることがが「ストレス」の「解消」だとも思っていました。
 
 
そのグチが激減したということは,
yogaを始めてから大きく変わったことの一つだと思います。

別に,グチを言うのをやめよう!と思ったわけじゃなく,ただ減って行った感じなんじゃないかなーと思います。

言う必要がなくなったというか,
興味がなくなったというか…
「不平不満」とか「ストレス」自体が激減したんですよね,たぶん。
 
 
 
『ヨガ・スートラ』とよばれる,古くから伝わる大切な教本があります。

何のためにyogaをするのか,
どのようにyogaを実践するのか…
など何度読んでもはっとさせられるような,簡潔だけれども,まるでスルメのような噛めば噛むほど意義深いことばが詰まっています。
 
 
その中に,「サントーシャ」について書かれた一文があります。
 
 
 
「サントーシャ(知足)によって,無上の喜びが得られる。(Ⅱ-42)」
 
 
スワミ・サッチダーナンダは,この文について,次のような解説を続けています。

「 “知足(足るを知ること)”の結果として,
人は無上の喜びを得る。

ここでわれわれは,知足と満足の違いを理解しておかねばならない。

知足とは,幸福を求めて外界に赴くことなく,ただあるがままであることである。

もし何かが来るのなら来るがままにさせる,
来なければ来ないでそれも良し―。

知足とは,好悪のないことである。」

(『インテグラル・ヨーガ ~パタンジャリのヨーガ・スートラ』p.240)
 
 
 
自分にやって来るものを,ただ,ああ,やって来たんだな,と受け取る。

自分から去って行くものは,ただ,ああ,去って行くのね,と見守る。

そこに,怒りも不満も,寂しさも虚無感も要らない。

ただ吸って,ただ吐くように。

そうやって少しずつ「良し悪し」を「執着」を手放して行くと,生きやすいよ。

…って,yogaが教えてくれたんです。
 
 
それができたら苦労しないよ…って思います??

ちょっとずつでいいから,試してみては?

わたしだって,最初からできたわけでもないし,今だって十分できてるわけでもないです。
 
 
でも,『ヨガ・スートラ』が説くように,
サントーシャ(知足)は,幸せに生きていくための間違いない手段だわ, という確信はあります。

だから,ちょっとずつ試し続けています。

練習し続けています。

わたしは,これが「良い!」「正しい!」などと言うつもりはありません。

でも,わたし自身の経験から言うのなら,
おススメはします。

もし,あなたがいま生きている日々の中で,「グチ」「不満」「ストレス」を抱えていて,なんかスッキリせんな~と感じられているのなら,
ま,ダメモトくらいで試す価値ありそうじゃないですか?(笑)