3つのmala-3. Mayiya mala(nida’s newsletter- no.17-より)

*こちらの記事は 2017.05.12配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.17 -より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。

わたしの師匠Emilyが,4/8-9の初来日ワークショップでテーマに取り上げてくれたのは

「3つのmala」。

このmalaは, ヨガ哲学における概念の一つで,「塵」のこと。

目の前に,鏡があるとして。

鏡がきれいなら,そのままの姿が映りますよね。

でも,鏡にたくさん塵がついていると?

その鏡には,真の姿は映らないわけです。

このように,自身の本来の姿を観る妨げとなっている「塵」,すなわちmalaには,3つの種類があると言われます。


 1. Karma mala

 2. Anava mala

 3. Mayiya mala


今回はこのうちの3つめ,Mayiya malaを取り上げます。


Mayiya malaというのは,一言で言うと,全てのものや人から自分が離れている,ということです。

わたしとその他の物や人とは別物である,ということです。


は?!

そんなの,当たり前じゃないですか… ねえ?

だって,「わたし」は「わたし」ですよ。
この身体と心を持った,唯一無二の「わたし」!


今これを読んでいるあなたは「わたし」じゃない。

今これを書くのに打っているパソコンは「わたし」じゃない。

今これを書いている室内で流れている音楽は「わたし」じゃない。

「わたし」ってそういうものだと思いますよね,フツーは。


でも,それがもうすでにMayiya malaにかかった状態だというわけです。

本当はすべてのものの間に境界線はないのだ,と。
その境界線は幻なのだよ,と。

…そうは言われても,なかなかそれを感じるのは難しいですよね。


なぜ?

何と言っても「身体」があるから。

だから,この皮膚という「境界線」までが「わたし」と感じる。


では,こう考えてみたらどうでしょう?
じゃあ,その身体を持った「わたし」が今こうして生きていられるのはなんで


たとえば,なぜ呼吸できているの?

植物が作ってくれた酸素を吸っているから,ですよね。
その酸素,体の中で,文字通り「わたし」の一部になるんですよね。

しかも,その後に吐いた二酸化炭素と太陽光とによって,植物はまた酸素を作り出してくれているわけで…

それってつまり,植物も太陽も「わたし」も,みんな繋がっているということですよね。


さらに,この身体は何でできているの?
植物や動物を食べているから,ですよね。

そして,それらは消化・吸収されて,文字通り「わたし」の一部に…

分離している,なんて言えないわけです,実際に起きていることを改めて考え直してみれば。


それに,もっと言えば,究極的には,わたしたちは,分解していけばみんなすべて,振動するミクロな「粒」。
(もっと分解できますが,今回はとりあえずここまで。)

その点では,「わたし」の皮膚も内臓も,その外に溢れる空気も,今踏みしめている床も,植物も,動物も,太陽も,「あなた」も,すべて違いはない。


確かに,Mayiya malaは非常に強力な「塵」です。

そう簡単には取り除けない。

でも,これもまたSomething greatからの贈り物ですから^ ^

この分離感がもたらす孤独や不安や緊張を,たくさん体験したらいいんです,きっと。


そして,体験し尽くしたら,その先へ。

Mayiya malaを超えて, すべてのものとのつながりへ。

至福と平安に満ちた真実のわたしの姿へ。


Back to the Source-「源」へ還る旅を,ともに楽しみましょう^ ^

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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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